スマホやiPhone、タブレットなど、Wi-Fi環境以外で通信を利用する時に必要となるのがSIMカード。
大手3キャリア(docomo、au、Softbank)と、2019年10月から参入した楽天モバイル、その他にも格安SIMと呼ばれるMVNOの通信事業者を合わせると600社以上もの事業者がSIMを提供しています。
これだけたくさん会社があると、選ぶのは大変ですよね?
今回は、600社以上あるSIM提供事業者の中で、契約してはいけないSIMの特徴と、実際におすすめしない、契約してはいけないSIM事業者を利用者の状況に合わせて3つご紹介します。
選ぶ際の判断基準としてしっかり知識が身につきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
契約してはいけないSIMの特徴3つ
契約後に「選んだのが間違いだった」と後悔しないように契約してはいけないSIMの特徴を3つご紹介します。
下記に特徴とその理由をまとめたので、ポイントを押さえておきましょう。
- 通信速度が遅い
- 電波が繋がりにくい
- コストパフォーマンスが悪い
一つずつ解説します。
①通信速度が遅い
ネット検索・アプリの利用・動画閲覧など、何をするにしても通信速度が遅いとストレスでしかありません。
自宅や職場にWi-Fi環境があり、外での利用が少ない方は影響が少ないかもしれませんが、SIMでの通信以外に手段がない方は通信速度をしっかりチェックしておきましょう。
また、各事業者の公式ホームページを確認すると「4G通信受信最大1Gbps」や「5G通信受信最大4.2Gbps」という数値が記載されています。
最大と記載されているのは一部の地域に限りますので、見かけだけに惑わされないよう注意しましょう。
②電波が繋がりにくい
お住まいの地域や利用環境において、電波が繋がりにくいことがあります。
契約をする前に、ご自身のお住まいや利用環境が提供エリアかどうかを各公式サイトで確認しておきましょう。
ご自身の自宅だけでなく、実家や職場、よく行く場所まで確認しておくのも重要。
旅行が好きで色んな場所へ訪れる方も、SIMを選ぶ際は電波状況もチェックしておきましょう。
③コストパフォーマンスが悪い
通信品質やサービスに不満がなくても月額料金が高額だったり、料金がものすごく安くても速度や通信品質、サービスに満足できないのはどちらもコストパフォーマンスが悪いですよね。
現在の契約に対して、金額的な部分で不満がある方は一度、契約内容を見直してみましょう。
常に携帯ショップスタッフに任せていた方は、ご自身の契約内容を把握されていない方も多いです。
必要ないオプションやサービスが付随して、金額が高くなっているケースも。
利用しているオプションやサービスは、別事業者に変更しても基本料金と別でいくら費用がかかるのかまで確認するようにしましょう。
契約してはいけないSIM事業者3選
先程説明した契約してはいけないSIMの特徴に該当する、おすすめできないSIM事業者を3つご紹介します。
ただし、必ずしも全ての方に該当する訳ではなく、何を大切にするかによって基準が変わってくるため、参考程度にご覧いただければと思います。
- 通信速度を求めるなら「MVNOのSIM」はNG
- 電波の繋がりやすさを求めるなら「楽天モバイル」はNG
- コストパフォーマンスを求めるなら「大手3キャリアのSIM」はNG
①通信速度を求めるならMVNOのSIMはNG
MVNOとは、通信回線を自社で運用していない事業者のことで、簡単に言い換えるとdocomo、au、Softbankの回線設備を借りてサービス提供しているSIM会社のことです。
自社回線を持つdocomo、au、Softbank、楽天モバイルのことをMNOといい、MNOと比べMVNOは基地局の管理費や人件費がかからない分、安くサービスを提供できるのが魅力の一つです。
料金面での魅力がある一方、MNOと比較すると通信速度が遅く、回線が混雑する時間帯は更に速度が遅くなるのがデメリットの一つです。
ビジネスで利用される方や、SIMを選ぶ際に通信速度を気にしている方はMVNO以外のSIMで検討してしましょう。
②電波の繋がりやすさを求めるなら楽天モバイルはNG
2022年2月7日、株式会社ICT総研が全国60地点スマートフォン通信速度実測調査の結果をまとめた発表がありました。
〈4キャリアの通信速度実測調査結果〉
下り通信速度(=ダウンロードの速度) | 上り通信速度(=アップロードの速度) | |
docomo | 164.8Mbps | 18.7Mbps |
au | 166.5Mbps | 24.4Mbps |
Softbank | 153.1Mbps | 24.6Mbps |
楽天モバイル | 33.8Mbps | 18.5Mbps |
楽天モバイルは他3キャリアと比べると、参入して日も浅く、現在回線エリア拡大中のため、エリア外の地域もあります。
楽天回線エリア外でも、au回線がパートナー回線として接続可能ですが、月に5GBまでという上限もあるため、楽天回線エリア外で5GB以上利用する方は注意が必要です。
③コストパフォーマンスを求めるなら大手3キャリアのSIMはNG
大手3キャリアのSIMというのはdocomo、au、Softbankの通常料金で契約するSIMのことです。
速度や電波状況に不満は感じにくくても、月額の通信費は他よりも割高なのが現状です。
〈大手3キャリア通信プラン比較〉※各種割引除く
下限 | 上限 | |||
docomo | ギガライト2/5Gギガライト(〜1GB) | 3,465円 | ①ギガホプレミア(60GB)/②5Gギガホプレミア(無制限) | ①7,205円 ②7,315円 |
au | ピタットプラン5G/ピタットプラン4GLTE/新auピタットプランN(〜1GB) | 3,465円 | 使い放題MAX5G/使い放題MAX4G(無制限) | 7,238円 |
Softbank | ミニフィットプラン+(〜1GB) | 3,278円 | メリハリ無制限 (無制限) | 7,238円 |
3キャリアの下限通信費だけでも、1GB未満で3,278円〜3,465円です。
1GB未満しか利用せず、各種割引を適用されていて、上記金額より安い状態であれば変更する必要性も低くなりますが、他のSIMだと同じ価格帯でもっと利用できる通信量(GB)が多いものや、同じ1GB未満で1,000円以下やキャンペーンで実質0円の事業者もあります。
また3キャリアとも、上限としてはdocomoのギガホプレミアを除き、7,238円〜7,315円で通信無制限のプランがあります
Wi-Fi環境がなく通信をたくさん利用する方にはおすすめのプランですが、無制限までは必要がない方や、Wi-Fi環境がある方は契約を見直しすることをおすすめします。
ただし、docomoはahamoなどの格安プランが用意されているので、そちらを検討するのはアリです。
まとめ
今回は契約してはいけないSIMの特徴と、契約してはいけないSIM事業者をご紹介しました。
通信速度、電波状況、コストパフォーマンスという3つの基準で契約してはいけないSIMと説明しましたが、住んでいる環境や利用方法によって人それぞれ異なります。
この記事を読んで下さっている方は、今より通信費を抑えたい、その上でどのSIMを選ぶべきか迷っている方も多いと思います。
通信費を抑えようとすることも大切なことですが、まずはご自身がSIMを契約する上で、何を優先しているのかをじっくり考えてから契約するようにしましょう。